日本手工ギター製作界の先人、中出阪蔵製作ギター修理NO2

さて、まずは昨日から水に浸して戻しておいた膠(ニカワ)を
湯煎にかけて溶かします、ここで熱を加えすぎると、接着しなくなります
以前実験した時は、水で戻さずに湯煎に掛けたので、熱を加えすぎで接着不良が起きました
 

 

今回は、慎重にやっているので大丈夫

接着テスト済みです、接着後15時間で、ノミで割らなきゃとれないほど、取れても繊維がはがれています。

 接着箇所は、ギターを立てて下の奥の方、肉眼で見えない部分です
鏡とライトをサウンドホールに入れて見る事はできるのですが
いざ作業になるとサウンドホールは手を入れるので精一杯、
おまけに指先に持ったコーキングヘラがやっととどく距離で、手首は使えない中の
完全手探りの作業です、難しかった〜。
膠がとどいたか確信がなかったので、最後に一か八か、お湯で緩く溶いた膠を
ギターの角度を調整しながらのスポイトによる爆弾投下作戦
もう着いてる事を祈るしかありません。
 

その後当て木、当て布してクランプで押さえます。
 

 

30時間後はずして完成です。